バナー依頼時にデザイナーがマーケターに気をつけて欲しい5つのポイント
「バナーをデザイナーに依頼することになったけど、どうやって依頼したらいいか分からない!」「過去に依頼した際に、スムーズな進行ができなかった」「デザイナーの人が依頼時に必要な情報ってなに?」そんな人のために、デザイナーがマーケターに依頼時に気をつけて欲しいことをまとめました。
InstagramやTwitterキャンペーン、インターネット広告、LPなどバナーが必要な場面は多いですよね。必要な情報を予め整理して、ポイントを抑えた依頼をすることで、スムーズに業務を進行しましょう。
1.企画の内容が固まってから依頼する
依頼時に必要な要件
- 企画の目的
- 何を伝えたいか
- どんな人に伝えたいか
- 制作物のイメージ
- NG要素(あれば)
- データ形式
- 画像サイズ、解像度
- カラーモード
- テキストデータ
- 使用してほしい素材やロゴデータの用意
- データの使用目的(使用するのはWeb上のみか。印刷する可能性がある場合は必ず伝える。)
項目が多いように見えるかもしれませんが、実際にやってみるとそれほど難しいことはありません。
内容が定まらないうちに依頼してしまうと、変更が加わり何度も修正をしなければならなくなります。修正作業は時間がかかりますし、連絡や確認の回数も増えるので、デザイナー、マーケター、双方にとって大きな負担です。イメージがあやふやなまま依頼することも同様。内容とイメージがしっかり固まってから依頼するようにしましょう。
「お任せ」もNG。デザイナーにとっては地雷ワードです。結局「なんかイメージと違う」と修正になることが多いので、面倒なお客さん認定されてしまう可能性もあります。
依頼時にイメージに近い参考画像を用意すると良いでしょう。(ただし参考画像と同じようにという依頼はNGです!著作権法に抵触する可能性があります。)もし具体的なイメージがあれば、簡単で良いのでラフを書いてデザイナーに共有することをおすすめします。
「こうしてほしい」という要望の他に、「これはやめてほしい」という ことがあればそちらも伝えましょう。
2.契約内容を確認する
契約時の確認事項
- 納期
- 金額
- 制作物の使用範囲
- 元データを提供するか
- 著作権は譲渡するか
- ラフ案の数や修正回数、追加料金
- 二次利用の有無や、その際の料金
契約内容が曖昧なまま進行してしまうと、後から大きなトラブルになりかねません。契約内容やデザイナーのスキル、制作物によって料金は変わります。相場やデザイナーの希望を確認し、予算と相談しましょう。契約書や料金表をデザイナー側が用意していることもあります。
元データの提供や著作権の譲渡、二次利用をする場合は、追加料金が必要になることが多いです。デザイナーによっては修正回数に上限を設けていたり、複数のラフ案や修正に追加料金がかかることもあるので、事前にしっかり確認しましょう。
3.余裕のあるスケジュールを組む
デザインを考えるのも、データを作成するのも、想像以上に時間がかかります。デザイナーが他の仕事を抱えていることも多いです。急な仕事を依頼してくるお客さんを、快く思う人はあまり居ませんよね。余裕のないスケジュールの提案は、企業としての質も疑われかねません。
十分な制作時間が取れないと、制作物のクオリティも下がってしまいます。せっかくデザイナーに依頼するのな ら、余裕のあるスケジュールでクオリティの高いものを納品してもらいましょう。
「このくらいパパっとできるでしょ?」「明日までによろしく」なんてもってのほかです!誰でも自分の仕事を軽く見られたらいい気はしませんよね。
4.素材のデータは元データ、高画質なものを
使用してほしい素材やロゴのデータがある場合は、デザイナーに提供します。
写真を使用する場合はなるべく高画質なもの、ロゴのデータは必ず元データを提供しましょう。サイズが小さかったり解像度が低いと、仕上がりが荒くなってしまう場合があります。特に印刷物に使用する場合は、Webで使用するよりも解像度の高いデータが必要になるので注意が必要です。
jpgはよく使われるデータ形式ですが、保存を繰り返すと画像が劣化していく性質があります。PSDやAiデータでの提供が望ましいです。Webサイト上から保存した画像をそのまま提供したり、サイトから拾うように依頼することはやめましょう。
使ってほしい素材をインターネットから適当に拾ってくるのはNGです!画質の問題だけでなく、法律に抵触する恐れがあるので、絶対にやめてください。最悪の場合は炎上してしまいます。
今は高品質なフリー素材のサイトがたくさんあります。「写真 フリー素材」「〇〇 イラスト フリー素材」なのワードで検索すると色々なサイトがヒットしますよ。
フリー素材でも商用利用は禁止されていたり、別途料金が必要な場合があるので、各サイトの規約に沿って利用しましょう。
バナーに使われている画像やロゴの解像度が低いと、見栄えが悪いだけでなく信頼感にも欠けます。とは言え高画質であればあるほどいいというわけでもないので、使用目的に応じて適切なサイズのデータを用意しましょう。
5.修正内容は具体的に
「なんか違う。」これは修正依頼の際によく使われるワードですが、何がどう違うのか具体的な言葉がないと、デザイナーも困ってしまいます。感覚は人それぞれ、千差万別です。「もっと可愛く」「もっとカッコよく」と言っても、その基準は人によって異なります。曖昧な表現からイメージをすり合わせるのは、予想以上に時間がかかる作業です。
「ここの部分をこのくらい大きく」「この文言ををもっと目立たせたい」「もう少し明るい色にしてほしい」など、どこをどのように修正してほしいのか具体的に伝えると、お互い効率よく仕事が進められます。使ってほしい色が決まっている場合はCMYKやRGBの数値を指定しましょう。
1.企画内容が固まってから依頼するの段階でイメージをしっかりと固めてから依頼しておくと、この工程の手間も省きやすくなりますよ。
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まとめ
バナー依頼時にデザイナーがマーケターに気をつけて欲しいポイント、いかがだったでしょうか?
スムーズな依頼や業務の進行は、相手と信頼関係を構築する上で大切なことです。デザイナーと良い関係が築ければ、今後の仕事の依頼もしやすくなるでしょう。時間を有効に使えるため、お互いにメリットがあ ります。
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この記事のライター
池尻紗耶香
PARKLoTのデザイナー。主にバナー作成やUI設計を担当。マーケティングに役立つデザイン知識に関しての記事を主に担当。生粋の動物好き。